今年1月にアメリカではオバマ政権が発足し、G・W・ブッシュ前政権時代のような単独行動主義とは異なる、新しい政治・外交政策がスタートした。多国間協調主義を掲げるオバマ民主党政権は、金融危機、イラク戦争、アフガニスタン問題など混迷する国際情勢の中でどのような政治外交政策を展開してゆくのだろうか?この授業では、オバマ政権が進める政治・外交政策について様々な情報を収集・分析し、日米関係の現状と将来を考えてゆきます。また必要に応じて、アメリカ政治・外交の過去の出来事にさかのぼりながら理解を深めます。 現代のアメリカ政治外交問題や日米関係に関心のある学生を対象に担当教員の講義と受講者のプレゼンテーションに基づいて進められます。前半はオバマ政権の外交政策を理解するために、戦後のアメリカ外交の大きな流れに関して担当者が講義を行いビデオを鑑賞し、それについて議論をして理解を深めます。後半は、特定の政治・外交問題(例えば日米防衛協力、経済摩擦、沖縄問題、イラク戦争、湾岸戦争、アメリカのアジア政策、アメリカ議会や大統領制の仕組み、等々)を取り上げ、それに関する基礎文献を読み、他の受講者と議論しながら、その問題について基礎知識と関心を深めます。同時にレポートの書き方(文献収集、文献の読み方など)やについても指導してゆきます。 また履修者には教科書に基いて簡単なプレゼンテーションを何回かしてもらう予定です。
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