後期(月・5)時間割表へ
    米国経済論II
  現代米国経済の問題点を整理した上で、問題解決の糸口を探る
KAMATA NOBUO 
鎌田 信男
2単位 
1〜4 
後期 
41403800

米国経済論前期授業においては、現代の米国経済の構造や特徴を把握することに重点を置いた。米国経済論の後期授業においては、米国経済が現在抱える問題点を把握することに重点をおく。本講義では、特に、低下し続ける国内貯蓄率、国際収支不均衡、財政収支不均衡の問題点に焦点をあて、説明していく。また、米国の金融制度にも視点をあて、近年問題委となったサブプライムローン問題を解説する。さらに、日本と米国の戦後の経済関係も説明し、これからの日米経済関係のありかたについても検討していく。

評価方法: 出席状況を20%、試験を80%の割合で評価に反映させる。

テキスト名: みずほ総合研究所ベーシック アメリカ経済日本経済新聞社2005

  参考書は授業内で指示する。なお、授業ごとにプリント、資料類は配布する。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 米国経済の基本的問題〜低下傾向の家計貯蓄率とその影響について解説
2. 米国経済の基本的問題〜経常収支不均衡化について解説
3. 米国経済の基本的問題〜過剰消費と経済不均衡化の問題
4. 米国経済の基本的問題〜連邦政府財政収支不均衡について解説
5. サブプライムローン問題と米国金融構造(1)〜住宅抵当貸出と家計債務の構造について解説
6. サブプライムローン問題と米国金融構造(2)〜証券化技術の拡散について解説
7. サブプライムローン問題と米国金融構造(3)〜不良資産の拡散と経済のバブル経済への過程について
8. 米国ドルの問題点について〜基軸通貨ドルの脆弱性と世界経済への影響について解説
9. 日米経済関係の歴史と今後の課題〜戦後の日本の復興過程を解説
10. 日米経済関係の歴史と今後の課題〜日本の工業化と米国とのかかわりについて解説
11. 日米経済関係の歴史と課題〜日米貿易摩擦発生と日米構造協議について解説
12. 日米経済関係の歴史と課題〜新時代における日米経済関係を展望する
13. 米国経済の捉え方〜世界経済に影響力を持ち、しかも日本にとってはかかわりの深い米国の将来をどのようにとらえるかを考える
14. まとめ
15. 期末試験