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日英比較文化論II シェイクスピアと異文化プロダクション (2) |
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井上ひさし原作・蜷川幸雄演出『天保十二年のシェイクスピア』を取りあげて、日本におけるシェイクスピア劇翻案の可能性について考える。 井上ひさしが宝井琴凌(たからいきんりょう)の『天保水滸伝』とシェイクスピアの全作品(!)を下敷きにして書いた『天保十二年のシェイクスピア』の脚本を読みながら、劇のDVDを鑑賞する。 『ハムレット』、『ロミオとジュリエット』、『リア王』、『リチャード三世』、『オセロー』、『マクベス』、『間違いの喜劇』をはじめとする、シェイクスピアの各作品がどのようにパロディ化されているか、登場人物の名前、セリフ、小道具、ことば遊びなどにも注意を払いながら読み解く。 さらに『天保十二年のシェイクスピア』の独自の社会風刺にも目を配り、日本という異文化のコンテクストにおいて、シェイクスピアを翻案して上演することにはどんな文化的な意味があるのか、異文化プロダクションの可能性をさぐる。 |
テキスト名: | 井上ひさし『井上ひさし全芝居(その二)』新潮社、1984年 |
参考文献: | 蜷川幸雄, 長谷部浩『演出術』紀伊國屋書店、2002年 |
テクストは図書館の指定図書として用意しておく。 |