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本を読む−14 |
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30005114 |
「本を読む」は、一冊の本を読みとおすことを通じて本を読む面白さ、奥深さを体験し、読書する習慣を身につけてもらうことを企図したものである。さまざまな分野の教員が自らの専門の見地から、学生に読んでもらいたい本(新書等)を推薦している。本を推薦した教員は、本に書かれていることを解説するというよりも、読者自身が感動したり気づいたりしたことを、対話によって引き出し、考えを深める手助けをする。この授業を契機として、これからの読書経験を豊かなものにしてほしい。 |
評価方法: | 面談とレポート(1200字程度、採点後返却する)。 |
テキスト名: | 今橋映子『フォト・リテラシー 報道写真と読む倫理』中央公論新社(中公新書)、2008年 |
本書は所謂ドキュメンタリー写真について、読む側が社会的文脈から批評、判断する倫理について論じたものである。第一部「写真は真実か?」第二部「写真の流通現場」では、二十世紀の写真史を簡潔に知ることができる。第三部「読む倫理のために」では、ドキュメンタリー写真はドキュメンタリー・スタイルのアートでもあるという立場から、オリエンタリズムやヒューマニズム、「世界の悲惨」などの写真を、歴史認識において「不可能だが不可欠」なものと考察している。本書を手がかりに、フォト・ジャーナリズムと写真メディアとの関係について、自分なりに考えてみよう。本体780円(税別)。 |
注意事項: |
この授業は、教室で定期的に行われるものではなく、本を推薦した教員と受講者との間で個別に行われる。受講希望者に対する履修説明会を学期初めに開催する。希望者多数の場合は人数制限を行うことがある。課題本を昨年度以前に読んだ者の履修は認めない。 吉村個人研究室:1224号室(1号館2階)、オフィス・アワー:金5限。 |