前期 集中講義へ
    本を読む−9
  
HAMANAKA NOBORU 
浜中 昇
1単位 
1〜4 
前期 
30005109

「本を読む」は、一冊の本を読みとおすことを通じて本を読む面白さ、奥深さを体験し、読書する習慣を身につけてもらうことを企図したものである。さまざまな分野の教員が自らの専門の見地から、学生に読んでもらいたい本(新書等)を推薦している。本を推薦した教員は、本に書かれていることを解説するというよりも、読者自身が感動したり気づいたりしたことを、対話によって引き出し、考えを深める手助けをする。この授業を契機として、これからの読書経験を豊かなものにしてほしい。



評価方法: 面談とレポート(1200字程度、採点後返却する)。

テキスト名: 田中明『韓国の民族意識と伝統』(岩波現代文庫)岩波書店2003

  本書の原本はおおむね時事に触発されて書かれたエッセイ集であり、1984年に出版されたが、今日においてもその文章・内容共に新鮮である。それゆえ数年前、岩波現代文庫に収録された。今では韓国文化論の古典といってよいであろう。特に、「韓国の民族主義と反日」「教科書問題に対する韓国人の反応」「韓国の「反日」における文化的優越意識」などのエッセイは、韓国の「反日」を考える上で多くの示唆を与えてくれる。1155円。

注意事項: この授業は、教室で定期的に行われるものではなく、本を推薦した教員と受講者との間で個別的に行われる。受講希望者に対する履修説明会を学期初めに開催する。希望者多数の場合は人数制限を行う。課題本を昨年度以前に読んだ者の履修は認めない。
濱中個人研究室:1223号室(1号館2階)
オフィスアワー:金曜日5時限