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本を読む−4 |
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30005104 |
「本を読む」は、一冊の本を読みとおすことを通じて本を読む面白さ、奥深さを体験し、読書する習慣を身につけてもらうことを企図したものである。さまざまな分野の教員が自らの専門の見地から、学生に読んでもらいたい本(新書等)を推薦している。本を推薦した教員は、本に書かれていることを解説するというよりも、読者自身が感動したり気づいたりしたことを、対話によって引き出し、考えを深める手助けをする。この授業を契機として、これからの読書経験を豊かなものにしてほしい。 |
評価方法: | 面談とレポート(1200字程度、採点後返却する)。 |
テキスト名: | 四万田犬彦『「かわいい」論』ちくま新書、2006年 |
私たちは、一日のうちに「かわいい」という言葉を何度口にし、耳にし、そして目にしていることか。自分が「かわいい」をどういった場面で使用するか少し想像してみればわかるように、「かわいい」には実に雑多な要素が入り込んでいる。本書は、日本の「かわいい」現象を多面的に読み解く文化論で、非常に興味深い分析を提示してくれる。「かわいい」現象という身近なテーマだけに、読者の誰もが自分なりの意見を持っているに違いない。著者の視点に共感するもよし、疑問を持つもよし、本書と対話し、担当教員と意見交換し、本を読む面白さ、奥深さを体験しよう。本体680円(税別)。 |
注意事項: |
この授業は、教室で定期的に行われるものではなく、本を推薦した教員と受講者との間で個別的に行われる。受講希望者に対する履修説明会を学期初めに開催する。希望者多数の場合は人数制限を行う。課題本を昨年度以前に読んだ者の履修は認めない。 具体的な面談日程は、履修者が確定してから決める(メーリングリスト作成)。 履修制限:履修者は10名程度。希望者は、履修説明会で申し出るか、黒崎研究室(4301)に連絡する。 |