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    文化人類学研究IA
  身体・感情・グローバリゼーション
YOSHIDA MITSUHIRO 
吉田 光宏
2単位 
1〜4 
前期 
30002701

人と話をしているとき、よく話が食い違う。言語が同じであっても、頻繁におこる。ましてや、外国語でコミュニケーションをはかろうとして理解をしようとしても、そこにも当然大きな壁と居心地の悪さがつきまとう。グローバル化とIT革命によって、世界は合理化を進めて来ているにも拘らず、人と人との間で誤解や摩擦や紛争など絶え間ない。理解をしあっているよりは、その正反対のことが現実に起きている。なぜだろうか。ここに実践力として役立つ学門が文化人類学である。日常に当然としている風景に様々な歴史的な文化的な要素が錯綜している。例えば人が「癒し」を求める時、「美」を意識するとき、「健康」を願う時、「他者」と関わる時、様々な「装置」が隠されている。そこには、ローカルな要素とグローバルな要素が混交している。こうした事例を検証しながら人間の存在理由を探るための文化人類学的思考とはどのようなものかを検証する。

評価方法: 1)論述式試験
2) 授業への参加

テキスト名: 授業で扱う内容のプリントをテーマごとに配布し、それにそって授業を進めていく。推薦図書を随時紹介していく。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. イントロダクション
2. 「文化」の概念とは何か
3. 異文化理解のための基本的文化人類学的思考
4. 日本人女性・アメリカ人女性の比較文化考察
5. 「身体」とは個人のものか:「美」と民族性・越境性
6. 「身体」とは個人のものか:「癒し」と民族性・越境性
7. 「グローバリゼーション」が人を幸福にするか:第一世界と第三世界での働くことの意味の複数性
8. 「グローバリゼーション」が人を幸福にするか:国際労働分業における格差と貧困の問題について
9. ディズニーランドの文化人類学