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・大学生という時間的にゆとりのある“モラトリアム”の時期には、自己理解を深め、将来に向けた自己成長のために心理学を学習することは意義深い。本講義では、主に1・2年生を対象とし、心理学の入門として、心理学の諸種テストを体験することにより、個人の自己理解・自己洞察を深めることを目標とする。
・講義形式は、テキスト各章のテーマ基づき、恋愛や職業選択等の身近な題目について、各種心理テストを体験し、それについての解説を行う。また、講義内容を補足したプリントを利用し、課題に対する小グループ討論も行う。受講者が内省的に自己理解を深めていく過程が大切であるので、期間中、適時3回、講義終了20分前に課題に対する「感想レポート」を作成する。

評価方法: ・出席、グループ討論、感想レポート、期末論述試験の総合評価

テキスト名: 宮沢秀次・二宮克美・大野木裕明ばーじょんあっぷ 自分でできる心理学ナカニシヤ出版1997

  ・テキストに即して講義するので、必ず事前に手配し、授業前には該当章を読んでおく。
・本講義は2005年度に開講したので、先輩からテキストを借用しても可能。

注意事項: ・個人/グループ・ワークを行うので、90名程度の中規模クラスを想定し、受講制限を行う。その際は、初回授業の定刻着席者の受講票から抽選を行う。
・武田担当の本講義(「心理学I D」)は、「心理学II D:実生活に役立つ心理学」」と隔年実施の予定であるので、「心理学II D」については、今年度は開講しない。
・なお、本講義と「心理学I A〜C(矢部先生担当)」との重複履修は認められていないので、注意。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. オリエンテーション:心理学とは(プリント)20の私(11章)
2. アイデンティティ(12章) 恋愛(22章)
3. 男性性・女性性(13章) ジェンダー心理学(プリント;ビデオ)
4. 身体の左右差(3章) 身体イメージ(14章)
5. 記憶術(6章) 名前から来る自己イメージ(15章)
6. 孤独感(16章) ストレス(17章;ビデオ)
7. セルフ・エフィカシー(18章) 問題行動(19章)
8. 投影法:バウム・テスト(20章) 心理テストの留意点(プリント)
9. 日常的な物事の認知(2章) 対人認知(21章)
10. 思いやりとEQ(23章;プリント)ソーシャル・スキル(24章)
11. 対人恐怖(25章) 人間関係:エゴグラム(26章)
12. 情報伝達(27章) 職業選択(28章)
13. 生き方と生きがい(29章;プリント)大学生の学習/生活適応(30章;プリント)
14. 補足説明 総括 質疑応答
15. 論述試験(自筆ノート、及び、テキストを含む全配布物持込可)