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    法学IA
  
IWAKIRI DAICHI 
岩切 大地
2単位 
1〜4 
前期 
30001801

この授業は、法学の基本的な知識を得ることを目的とします。とかく「とっつきにくい」と言われがちな法学ですが、おそらく法の基本的な趣旨を理解すれば、少しはとっつきやすくなると思います。また、法学は「大人の学問」とも言われますので、社会に目を向けていることも必要となります。そこで本講義では、具体的な模擬事例を用いて法について考えていきましょう。なお、テキストの内容とは別に、具体的な時事問題について考える回を設けることもあり得ます。

評価方法: 期末試験による評価を基本としながら、出席点(あるいは小テスト)の結果を総合的に考慮しながら評価します。

テキスト名: 松井茂記他はじめての法律学―HとJの物語〔第2版〕有斐閣2006

  小型の六法を持参してください。一例を挙げます。
『法学六法'09』(信山社)

注意事項: 授業計画の進行順序等はあくまで目安です。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. イントロダクション
本講義を受けるにあたっての注意事項について説明します。
2. 法律の基本知識
憲法以下の法令の仕組みなど、法律学の基本知識について学びます。
3. 法令の読み方、判例の読み方
法令や判例に関する基本的な知識を学びましょう。
4. 刑法の基礎(テキスト1章)
犯罪と刑罰について、日々関連するニュースはありますが、今回はこれらについて深く考えましょう。
5. 刑事訴訟法の基礎(テキスト2章)
刑事手続には様々なルールがあります。このような手続上のルールこそ、人権保障のかなめです。
6. 民法の基礎(不法行為法)(テキスト3章)
損害賠償について考えましょう。
7. 民法の基礎(契約法)(テキスト4章)
債務不履行について考えましょう。
8. 民法の基礎(家族法)(テキスト5章)
親子、夫婦などの法について扱います。
9. 統治機構の基礎(テキスト6章)
憲法とは何か、概観します。
10. 統治機構の基礎(テキスト6章)
法律ができるまでのプロセスをみてみましょう。
11. 統治機構の基礎(テキスト6章)
法律の執行プロセスについてみてみましょう。また裁判所が違憲審査権を行使する場面にも着目したいと思います。
12. 基本的人権の基礎(テキスト7章)
基本的人権とは何か、なぜ憲法に規定され法律に優位するのか、考えてみましょう。
13. まとめ
14. 予備日
15. 期末試験