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哲学IIB 「悲劇」の哲学 |
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前期に引きつづき、なぜ人は悲劇を求めるのか、それを考察していく(前期のシラバスも参照のこと)。ただ「引きつづき」と言っても、組み立て直す予定である。 前期において、芸術ジャンルとしての「悲劇」の成立と、西洋古代の思想史における哲学的価値をめぐって論じてきた。この経緯に従って、当面、後期は、近代思想における「悲劇」をめぐる思想の展開を見ていくことにする。実は「悲劇の思想」と言っても、近代思想は、古代と異なり宗教性が低く、理性を重んじる。近代は理性を持つ自我としての人間観を根底に持つ時代であるといってよいが、そのような人間にとって、「悲劇」は古代とは全く異なるものとして現れるはずである。近代的な視線とはどのようなものであるのか。古代との差異も重要であるが、むしろ近代に近い現代の我々に近い文化として、近代の「悲劇の哲学」を理解する必要があるとしなければならないのである。 本講座では、先ず近代哲学の特徴を「理性の哲学」として、その内容を理解し、その立場からどのような「悲劇」観が生まれたのかを、具体的な作品紹介と共にみていきたい。 |
評価方法: | 期末試験を中心に評価する。 |
テキスト名: | 授業内にて適宜紹介する。 |
授業計画―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
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