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哲学IIA ロゴスと哲学-2 |
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前期では、西洋思想・文化の基礎となるlogosの思想について、基本的な部分を講義した。それは西洋文化の基礎としてのプラトン哲学の持つアクチュアリティであった。しかし、そのアクチュアリティを古代の時点で壊した者がいた。プラトンの弟子のアリストテレスである。彼は、師プラトンに反旗を翻し、師の否定した新たな世界観を打ち立てた。それはラファエロの『アテネの学堂』にも象徴的に描かれている通りである。この絵画のごとく、アリストテレスは新しいlogos概念を提唱したのである。 それは、我々大学人にとっても身近な「学問」という概念である。学生から見れば、区別がつかないかもしれないが、プラトンのlogosとアリストテレスのlogosは相当の差異があり、その両方の伝統に従って現在の大学教育が成立している。この講義では、まずこのことを明確にしていきたい。他方で、西洋文化にはキリスト教も基礎としてあることを忘れるわけにはいけない。プラトンと、アリストテレス、そしてキリスト教を通じて、西洋がどのようなlogosの概念を醸成してきたのか、これが後期の講義の主題である。 |
評価方法: | 期末試験で評価する。 |
テキスト名: | 授業内にて適宜紹介する。 |
授業計画―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
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