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ジェンダー論A 性をめぐるさまざまな問題への気づき |
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性をめぐるわたしたちの欲望・行動・認識のパラダイムは驚くべき速度でパラダイムシフトを現出させているが、従来の価値観やステレオタイプ的考え方に固執し続けている人は少なくない。すでに<ポスト・ジェンダー>時代に突入したという見解も聞かれるなかでジェンダー論の存在理由、射程と限界について改めて考えてみることは重要である。そもそもジェンダー概念とはどのようなプロセスを経て生み出され、どんな意味をもっているのだろうか。性の多様性にむけて認識や政策が模索される一方で、異性愛中心主義、ロマンティック・ラヴ、恋愛結婚イデオロギー、婚姻家族制度や性別二元論および性別役割分業システムは依然として規範的力を有している。<ジェンダー>は不可避的に、性をめぐる周辺概念として<セックス>や<セクシュアリティ>と密接な連動性をもつ。各自が自分らしく生きていくためには他者およ び自分自身との対話的関係を続けていくことが重要である。<性>ついて自分が知っていると思っていることを、もう一度問い直す授業である。テクストを読むことと考えることを繋げながら<性>をめぐる問題群を真摯に考察したい。 |
評価方法: | 出席、レポート、試験の総合評価とする。 |
テキスト名: |
加藤秀一『知らないと恥ずかしいジェンダー入門』朝日新聞社、2006年 池内靖子・二宮周平・姫岡とし子『21世紀のジェンダー論(改訂版)』晃洋書房、2004年 |
テクスト2冊は必ず購入して、初回授業までに『知らないと恥ずかしいジェンダー入門」p. 61まで読んでおくこと! |