後期(水・2)時間割表へ
    日本外交史II
  戦後60年の日本外交
NOGUCHI MASAHIRO 
野口 真広
2単位 
1〜4 
後期 
50403200

 第二次世界大戦後の日本外交は、戦争の反省から憲法上も国民心理上も非軍事的な外交を目指した。そのため、冷戦下の安全保障は米国依存を基本とするようになった。
 しかし、冷戦が後わると対米追随の外交は日本の基軸とは成りえなくなった。アジア経済の台頭と日本経済の相対的低下を受け、日本は周辺の国々と初めて対等な関係の模索を始めた。新たな外交の道程を理解するために、これまでの日本外交の軌跡を理解する。本講義は当時の映像や資料を多用して日本外交の軌跡を描く。

評価方法: 本試験1回とミニテスト2回で評価。

テキスト名: 入江昭新・日本の外交中央公論新社2000

注意事項:  出席代わりのミニテストを2回行います。ミニテストの内容は基本的な知識を問うものであり、出席している人であれば簡単に答えることができます。学期末には別途テストを行います。テストは持ち込み可です。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 日本の敗戦とアジアの再編 1945−1950
2. 冷戦の始まりと日本の再軍備
3. 朝鮮戦争と日本再軍備
4. サンフランシスコ講和と日米安保
5. 暫定的な条約としての日米安保(1950年代前期)
6. ソ連の脅威と日米安保改訂(1950年代後期)
7. 新日米安保条約後の日本とアジア
8. 高度経済成長と経済外交
9. 日本の東南アジア外交
10. 経済大国日本と米国の同盟再考
11. 冷戦後の模索する日本外交
12. 「東アジア共同体」と日本