後期(木・3)時間割表へ
    国際関係論IIA
  ヨーロッパ国際関係史
TORIKATA YUKO 
鳥潟 優子
2単位 
1〜4 
後期 
50401001

現在、ヨーロッパではEUの政治統合が深化し、NATOは東方に拡大し、国際政治におけるヨーロッパの影響力は増している。本講義では、主に第一次世界大戦の前のヨーロッパの国際関係から、冷戦期及び冷戦後のヨーロッパ統合及びNATOの役割を歴史的に跡付け、同時に、今日のヨーロッパの課題と今後の国際秩序に関する考察を行う。

テキスト名: 渡邊啓貴編『ヨーロッパ国際関係史』有斐閣2002

参考文献: 植田隆子編『現代ヨーロッパ国際政治』岩波書店2004

  上記の他適宜指示する。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. イントロダクション:ヨーロッパにおける「国民国家」の誕生
2. ヨーロッパの繁栄と凋落とアメリカの登場
3. 第一次世界大戦とヴェルサイユ体制
4. 戦間期の国際関係と第二次世界大戦
5. 冷戦の起源とヨーロッパ
6. ヨーロッパの復興と地域統合の始まり
7. 冷戦と脱植民地化をめぐる国際関係とヨーロッパ
8. 冷戦の変容とヨーロッパにおけるデタントの模索
9. 多極化世界と1970年代のヨーロッパ
10. 「新冷戦」とヨーロッパ
11. 冷戦の終焉とヨーロッパ統合の推進
12. NATOの東方拡大とヨーロッパ安全保障
13. ヨーロッパ共通安全保障政策とNATOの役割
14. 変容する欧米関係と国際関係
15. まとめ