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    比較文明論I
  地球規模の課題と「世界遺産」ー危機遺産
AIKAWA-FAURE NORIKO 
愛川-フォール 紀子
2単位 
1〜4 
前期 
50301500

ユネスコが指定した「人類共通の遺産」と見做される世界遺産は851にものぼる。内訳は、文化遺産が
660物件、自然遺産が166物件、文化遺産とも自然遺産とも見做される「複合遺産」は25物件登録されている。その中で地球温暖化による自然災害や環境汚染、武力紛争、また道路、橋、飛行場建設、都市開発計画や過度の観光開発等の開発事業によってその遺産の生存が危ぶまれ、緊急に保護措置を取る必要があるものが「危機遺産リスト」に指定される。今日30に上る「危機リスト」の世界遺産は、地球規模の課題である『温暖化』『紛争』『開発』等に直接関連している。その相関関係を実例に沿って考察し、地球規模の課題に挑戦する。DVDをフルに活用する。各自の故郷または身近にある文化又は自然遺産で危機遺産に該当するものに関する学生の発表(PPT使用)。討論による積極的参加を期待する。  


評価方法: 出席状況、発表、クラス討論への参加状況、レポート

テキスト名: 愛川紀子監修、古田真美著世界遺産門シンクタンクせとうち総合研究機構2007
古田陽久世界遺産ガイド危機遺産編シンクタンクせとうち総合研究機構2006

注意事項: 人数制限:30人まで

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. ユネスコの文化遺産自然遺産保護活動の歩み
2. 日本の文化自然遺産保護制度
3. 世界遺産とは何か?何を目的としているか?
4. どのように世界遺産は遺産リストに登録されるのか?
5. 危機遺産はどの様に指定されるか? どのような問題が原因となるか?
6. 危機遺産リストー民族紛争:エルサレム旧市街と城壁、コンゴの危機遺産に指定された5つの国立公園、
イラクの文化遺産: サマッラ、アッシュール遺跡
7. 危機遺産リストー開発とのトレードオフ(過度の観光開発を含む):コルディルェラの棚田、ザビドの歴史都市、ドレスデン エルベ渓谷の景観、
8. 危機遺産リストー温暖化:サンダバーン公園(バングラデッシュ),チャンチャン遺跡(ペルー)グレートバリアリリーフ{危機遺産ではないが)、サガルマータ国立公園(ネパール エヴェレスト山麓){危機遺産ではないが)
9. 学生発表
10. 学生発表
11. 学生発表
12. 学生発表
13. 学生発表
14. まとめ