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日本倫理思想史IC
日本倫理思想史の基礎
KUBOTA KOMEI
窪田 高明
2単位
1〜4
後期
50300303
日本人が生きることをどう考えてきたかを全般的に学ぶ。古代から近世までの主要な倫理思想の基本的な知識を概観する。
評価方法:
期末に試験を行う。
参考文献:
佐藤正英『日本倫理思想史入門』東京大学出版会、2003年
参考文献はあくまで参考である。
授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1.
日本と日本人の成立
日本人の起源。日本人の社会の特質。
2.
日本の統一と倫理思想の自覚
外来文化の受容。律令制度と儒教、その倫理的な影響。文章の文化。
3.
仏教の受容
仏教の役割。国家の仏教。呪術の仏教。個人の仏教。日本の神信仰の自覚。
4.
仏教理解の深化1
浄土教の受容。仏教の葬儀。絶対的な他者の認識。人間の有限性の自覚。救済の条件。
5.
仏教理解の深化2
浄土教の思想的な影響、その広がり。無常観の自覚。個人としての人間。
禅宗の影響。道元の冒険。
6.
日本的な文化伝統の自覚
和歌の文化。勅撰和歌集の成立。仮名文、和漢混淆文の文化。
7.
武士の思想
武士とは何か。武士の現実主義。自立した思想と表現。
8.
近世という時代。
「お家」という制度。武士の変容。朱子学の受容。反朱子学の出現。町人の思想。仏教の変質。
9.
赤穂事件とは何か。
10.
国学の思想
本居宣長の思想。「もののあはれ」。宣長の「道」論。日本的なるものの自覚。
11.
幕末の思想