後期(月・4)時間割表へ
    組織コミュニケーション論IIA
  
WADA JUN 
和田 純
2単位 
2〜4 
後期 
50200601

●社会の活性化と個人の自己実現のためには、「ソーシャル・アントレプレナーシップ(社会起業家精神)」を身につけることが今後ますます重要となる。そこでは、「人の役にたちたい」という思いにもとづく「社会的公益の追求」と、ビジネス的な効率や経営能力にもとづく「自立性・持続性の確保と発展」とを同時に両立させることが求められ、働くことの意味や人生の豊かさを考え直す上で多くの示唆に気づかされる。
●本講座では、そうした両立を目指す「ソーシャル・エンタープライズ(社会的企業)」の実例に学びつつ、実際に、事業企画案を自分で描いてみるなかから、社会参画と社会的責任のあり方を現実に即して考えるとともに、履修者自身の新たな発想の開発を試みる。
●講義も行うが、各人による(あるいは共同での)新規事業企画案の作成、その発表にもとづく全員での討議・批判、それを受けての企画案の改編といった一連の作業の積み重ねを重視する。「習う」よりも「自分で調査し、アイディアを練り、他人を説得し、他人に耳を傾け、改善し、まとめあげる」作業が中心で、ゼミに近い講座とする。
●目標は、自分の足元や周辺を見つめる中から編み出される具体的で、かつ実社会で通用する実現可能な新規企画の創出である。過去には、「幕張チャリティ・フリーマーケット(幕チャリ)」や「KUIS BATON PROJRCT(エイズ防止キャンペーン)」などが本講座から生み出されてきた。
●なお、本講座のもたらすインパクトは、履修者の自主性・積極性に大きく左右されるので、自ら突出し、楽しみながら自分を試してみようと望む履修者を求めたい。

授業でとりあげる主要なポイントは次の予定であるが、必要に応じ随時変更する。

評価方法: アイディアの斬新さ、調査力、企画力、企画の緻密さ、企画の現実性、ブレンストーミングへの積極的な参画、他のメンバーの企画への貢献度など、構想力・判断力・情報収集能力・積極性などを重視し、講座への貢献度と最終的な企画案で総合的に評価する。従って、毎回の出席は必須とする。

テキスト名: 随時、プリント等を配布し、VTRも使用。可能ならば、フィールドワークも行う。
共通テキストは授業の中で指定する。

注意事項: ●原則として、和田が担当する「組織コミュニケーション論」を履修していなければの履修は認めない。
の履修希望者が多い場合には人数制限をする。Iの授業の最後に課題を出し、IIの初回授業で選考を行うので、履修希望者は必ず課題に沿った企画を用意の上で初回授業に出席すること。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 「ソーシャル・アントレプレナーシップ(社会起業家精神)」とは
2. 勃興する「ソーシャル・エンタープライズ(社会的企業)」
3. 営利事業と非営利事業の違いと共通性
4. 自分の足元・関心・リソース・ネットワーク
5. 事業企画立案の実際
6. 組織の立ち上げと運営
7. 資金調達と経営