●社会の活性化と個人の自己実現のためには、「ソーシャル・アントレプレナーシップ(社会起業家精神)」を身につけることが今後ますます重要となる。そこでは、「人の役にたちたい」という思いにもとづく「社会的公益の追求」と、ビジネス的な効率や経営能力にもとづく「自立性・持続性の確保と発展」とを同時に両立させることが求められ、働くことの意味や人生の豊かさを考え直す上で多くの示唆に気づかされる。 ●本講座では、そうした両立を目指す「ソーシャル・エンタープライズ(社会的企業)」の実例に学びつつ、実際に、事業企画案を自分で描いてみるなかから、社会参画と社会的責任のあり方を現実に即して考えるとともに、履修者自身の新たな発想の開発を試みる。 ●講義も行うが、各人による(あるいは共同での)新規事業企画案の作成、その発表にもとづく全員での討議・批判、それを受けての企画案の改編といった一連の作業の積み重ねを重視する。「習う」よりも「自分で調査し、アイディアを練り、他人を説得し、他人に耳を傾け、改善し、まとめあげる」作業が中心で、ゼミに近い講座とする。 ●目標は、自分の足元や周辺を見つめる中から編み出される具体的で、かつ実社会で通用する実現可能な新規企画の創出である。過去には、「幕張チャリティ・フリーマーケット(幕チャリ)」や「KUIS BATON PROJRCT(エイズ防止キャンペーン)」などが本講座から生み出されてきた。 ●なお、本講座のもたらすインパクトは、履修者の自主性・積極性に大きく左右されるので、自ら突出し、楽しみながら自分を試してみようと望む履修者を求めたい。
授業でとりあげる主要なポイントは次の予定であるが、必要に応じ随時変更する。
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