前期(木・3)時間割表へ
    日本語教育実習C
  
HORIUCHI MINEKO 
堀内 みね子
4単位 
3〜4 
通年 
50101903

<目的>
日本語学習者は現在ますます多様化しており、私たちの周りでも日本語を母語としない多くの人々が近所に生活している現状がある。日本国内はもちろん、世界的にも人やものがものすごいスピードで国や国境を越えて日々行き交うなかで、多様な言語、文化背景の人とどのようにコミュニケーションするかは現代に生きる我々の大きな課題の一つといえる。このような現実のなかにおいて言語教育としての日本語教育は教室の中だけの日本語教育から、社会的な文脈における日本語教育や日本語教師のあり方を考える必要がある。文化が越境し、複雑に混淆しあう現代社会の多言語環境で求められる日本語教師は、日本語教育の学習者と教授者は常に固定的な関係や役割を持つのではなく、相互に学び、教えあうという言語教育観を持つ必要がある。本実習ではこのような日本語教育観を理解し、実践するために必要な理論とチュートリアル活動の体験学習を通して学ぶことをめざす。
<授業活動>
1.日本語(前期)/日本語(後期)(木2限)授業に参加し、自律学習を支援するチュータリング活動を行う。
2.実習授業(木3限)では以下を中心に実施する
・ 理論学習(実習全体からの学びのため);共生日本語教育、体験学習、アクションリサーチなどに関する学習
・ 自律学習支援チュータリング活動が効果的にすすむよう毎回ふりかえり作業を行う。
・ そのほか
<課題>
前期/後期;チュータリング活動、必要文献輪読(ブックレポートや発表)、活動報告発表会、レポート(前期・後期)

評価方法: 出席(原則として欠席は認めない。就職活動のための欠席も同様。)、試験、全ての活動への自律的参加、報告発表、レポートなど総合的に評価する。

テキスト名: ・桜美林大学日本語プログラム2007『自律を目指す 言葉の学習』 凡人社
・岡崎眸 2007『共生日本語教育―多言語多文化共生社会のために―』 雄松堂
・佐治圭三・真田信治2004『日本語教師養成シリーズ6 異文化理解と情報』 凡人社
・横溝紳一郎 2000『日本語教師のためのアクション・リサーチ』凡人社、他多数

注意事項: ・「日本語教員養成プログラム」に記載されている履修条件を満たしている4年生の履修を優先する。
・週1コマの授業に加え、日本語(前期・後期)(木・2限)の自律学習にチューターとして参加可能なこと。それ以外に週1−2コマ分の課題を小グループで行うため、時間的に都合が付けられ、相互に協力する姿勢が必要となる。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. コース説明、個人面接
2. 試験(教授法復習)
3. 4月〜7月授業(1コマ(木)3限))に加え、日本語(前期・後期)(木2限)に参加し、自律学習にチューターとして参加する。ビデオ撮影、活動の音声録音作業とその逐語文字化作業を並行して行う。
4. 4月〜7月授業内;実習C学習活動からの個々の学習体験を深め、研究し、自己成長へと活用するために必要な知的学習を行う。同時に自律学習時間の活動を適宜内省、報告、体験共有化、課題の明確化と対応策を考える。
5. 7月;実習A/B教壇実習見学、体験報告発表会準備
6. 9月〜1月授業(1コマ(木)3限))に加え、日本語(前期・後期)(木2限)に参加し、自律学習にチューターとして参加する。ビデオ撮影、活動の音声録音作業とその逐語文字化作業を平行して行う。体験からの学びを最終レポートに纏め、提出する。
7. *上記は変更する可能性もある