後期(月・2)時間割表へ
    韓国政治論II
  朝鮮戦争後の発展と民主化
LEE YOUNGCHAE 
李 泳采
2単位 
2〜4 
後期 
44301200

韓流ブームで韓国社会が前より近くなりましたが、韓国は日本とは違い、38度線を境に南北に分断されている国です。分断の中、南北の若者は家族から離れて、長期間軍隊に入り、お互いに銃を持って毎日対峙している状況にいます。なぜ、朝鮮半島の若者は自分の意思とは関係なく軍隊にいかなければならないでしょうか? 北朝鮮はなぜ住民の飢えの中でも「孤立」を招く「核実験」までしたのでしょうか?
この授業では、日常的に思っている韓国・北朝鮮への疑問を中心に、その疑問の背景を探して行きたいと思います。主には朝鮮戦争後の時期を中心に、韓国の政治・経済・民主化・社会(女性・障害者・移住労働者問題)変化、日韓・日朝関係、朝鮮統一問題などについて、国内政治と国際政治の双方の観点から、映像なども活用しながら、講義をします。

評価方法: 評価は(1)出席(感想文又はミニテスト)、(2)中間レポート(書評)(3)最終レポートに基づく。

参考文献: 李泳采・韓興鉄なるほど!これが韓国か朝日新聞社2006

注意事項: 出席要件など、詳細については初回の授業で説明するので出席することを勧める。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 授業の概要の説明
2. 朝鮮戦争の遺産と分断体制
3. 李承晩政治と4.19学生革命
4. 朴正煕のクーデターと軍部の政治介入
5. 日韓国交正常化とベトナム戦争
6. 「ソウルの春」、民主化運動、そしてソウルオリンピック
7. 冷戦終結と朝鮮半島の情勢
8. 「軍事政権」から「文民政権」へ
9. 97年経済危機と格差社会の台頭
10. 民主化以後の民主主義(1)女性の人権
11. 民主化以後の民主主義(2)障害者の人権
12. 民主化以後の民主主義(3)外国人労働者の人権
13. 民主化以後の民主主義(4)脱北者の人権
14. 南北首脳会談と統一への歩み