後期(金・3)時間割表へ
    米国史概論IIB
  アメリカ合衆国史の主要問題(20世紀)
KUROSAKI MAKOTO 
黒崎 真
2単位 
1〜4 
後期 
41403002

この授業では、アメリカ合衆国の歴史的歩みを概観し、その輪郭と特色について理解を深める。20世紀アメリカ合衆国史における主要問題のいくつかを拾い出し、検討を加えていく。大きくIからVまでテーマ(「内容」参照)を設定し、各テーマを数回にわたり掘り下げる。それにより、アメリカ合衆国が現在国内外で抱えている様々な問題が見えてくると同時に、アメリカ合衆国の国民統合の活力も見えてくるであろう。授業は講義形式で行い、OHCやビデオを適宜使用する。また、参考となる文献や映画も紹介する。

評価方法: 出席、リアクション・ペーパー、学期末課題(試験またはレポート)による総合評価
(詳細は第1回目の授業で説明)

参考文献: 明石紀雄・飯野正子エスニック・アメリカ 新版有斐閣選書1997
有賀夏紀アメリカの20世紀中公新書2002
有賀夏紀・油井大三郎(編)アメリカの歴史:テーマで読む多文化社会の夢と現実有斐閣アルマ2002
紀平英作編アメリカ史 世界各国史24 新版山川出版社1999
大下尚一・有賀貞・志邨晃佑・平野孝(編)史料が語るアメリカ有斐閣1989

  他の参考文献は、授業で随時紹介していく

注意事項: 前期の「米国史概論B」は19世紀末までを、後期の「米国史概論B」は20世紀を扱う。したがって、この授業を履修する学生は、前期の「米国史概論B」を履修済みであることが望ましい。
履修者は100名程度。履修希望者多数の場合は、人数制限をすることもある(前期「米国史概論IB」履修者優先)

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. イントロダクション
2. I.【「現代アメリカ」の誕生:光と影】
  発明の時代と大衆消費社会の出現1
  ―19世紀末から1920年代―
3.   発明の時代と大衆消費社会の出現2
  ―狂騒の20年代、不寛容な20年代―
4.   大恐慌と『モダンタイムズ』―1930年代―
5. II.【アメリカ民主主義とマイノリティ】
   第二次大戦と日系人―1940年代―
6.    公民権運動―1950、60年代―
7.    女性解放運動―1970年代―
8. III.【アメリカの保守化と「文化戦争」】
   保守とリベラル―1980、90年代―
9.    「るつぼ理論」から「多文化主義」へ―1990年代―
10. IV.【現代アメリカ外交への視座】
   アメリカ外交の宗教的次元
11.    軍産複合体
12. V.【まとめ】
   アメリカ流の歴史感覚と「多様の統一」の装置
13. 学期末課題(試験またはレポート)