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    カナダ研究入門IIA
  現代カナダ社会の諸相
YAZU NORIE 
矢頭 典枝
2単位 
1〜4 
前期 
41402601

本講義では、現代カナダ社会の様々な側面について紹介する。まず、現代カナダについての基礎知識(国土と人口、民族集団と言語使用、時差とサマータイム、経済の特徴、教育、治安、社会福祉、文化・アイデンティティなど)について概観し、カナダの政治と外交について論じる。本講義で最も重点的に扱われるのはケベック問題と言語政策である。ケベック州のカナダからの分離独立をめぐるケベック問題は、現代カナダの政治を知るうえで重要である。言語政策に関しては、ケベック州のフランス語化政策、カナダのバイリンガル政策(公用語政策、フランス語イマージョン教育)を取り上げる。ドキュメンタリーなど、各種VTRやDVDをみることによって、現代カナダ社会を視覚的に理解することにも努める。

評価方法: 期末テスト。持ち込み不可。

テキスト名: 飯野正子・綾部恒雄編カナダを知るための60章明石書店2003

参考文献: 櫻田大造誰も知らなかった賢い国カナダ講談社+α新書2003

  テキスト購入のこと。また、上記の参考文献(櫻田著)はカナダの政治と外交に関して大変有用である。

注意事項: 「カナダ研究入門IIB」を履修済みの人は履修できない。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 講義の指針
2. カナダについての基礎知識
1.国土と人口 2.民族集団と言語 3.時差とサマータイム
3. 4.経済の特徴 5.宗教 6.教育
4. 7.治安 8.度量衡 9.社会福祉 10.文化・アイデンティティ
5. カナダの政治と外交
1.カナダ政治の特徴 2.選挙と政治家 3.憲法
6. 4.外交
7. ケベック(分離独立)問題
1.ケベック州の概要 2.フランス系ケベックとフランス系カナダ人
8. 3.ケベック独立運動台頭の理由 4.ケベック問題はなぜ「問題」なのか? 5.ケベック内政
9. 6.1995年ケベック・レファレンダム 7.レファレンダム以降の動向と現状
10. ケベック州の言語政策
1.ケベック言語法導入の背景 2.「フランス語憲章」制定とケベック社会への波紋
11. 3.フランス語憲章の成果と受容者
12. 公用語政策
1.カナダの言語状況 2.公用語政策採択の背景 3.公用語政策とは?
13. 4.カナダ国民の世論 5.バイリンガル教育(フランス語イマージョン教育など)