後期 集中講義へ |
本を読む−42 |
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「本を読む」は、一冊の本を読みとおすことを通じて本を読む面白さ、奥深さを体験し、読書する習慣を身につけてもらうことを企図したものである。さまざまな分野の教員が自らの専門の見地から、学生に読んでもらいたい本(新書等)を推薦している。本を推薦した教員は、本に書かれていることを解説するというよりも、読者自身が感動したり気づいたりしたことを、対話によって引き出し、考えを深める手助けをする。この授業を契機として、これからの読書経験を豊かなものにしてほしい。 |
評価方法: | 面談とレポート(1200字程度、採点後返却する)。 |
テキスト名: |
磯田道史『武士の家計簿』新潮新書 この本は新潮ドキュメント賞を受賞した本である。 「武士」というとどんなイメージを持つだろうか。サムライ?刀? この本の中にはそう言った既存の武士のイメージとかけ離れた、金沢藩士猪山家の約37年間にわたる「武士の家計簿」が事細かに示されている。赤字収支、教育問題に悩み、リストラを嘆く。現代人となんら変わらない「人間」としての姿がそこにはあるのだ。家計簿とはまさに、その家庭の生活史そのものが刻まれている。 この本を読むことによって、変わらぬ日本、変わった日本の姿を垣間見ることが出来るのではないだろうか。 本体680円(税別) |
注意事項: |
この授業は、教室で定期的に行われるものではなく、本を推薦した教員と受講者との間で個別に行われる。受講希望者に対する履修説明会を学期初めに開催する。希望者多数の場合は人数制限を行うことがある。課題本を昨年度以前に読んだ者の履修は認めない。 花澤個人研究室:1317号室(1号館3階)、オフィスアワー:月4限 面接指導は主に水曜日の昼休みもしくは火4限、オフィスアワーになる。希望者は、連絡方法など個人研究室前のドアに掲示しておくので、その指示に従うこと。 |