後期 集中講義へ |
本を読む−31 |
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「本を読む」は、一冊の本を読みとおすことを通じて本を読む面白さ、奥深さを体験し、読書する習慣を身につけてもらうことを企図したものである。さまざまな分野の教員が自らの専門の見地から、学生に読んでもらいたい本(新書等)を推薦している。本を推薦した教員は、本に書かれていることを解説するというよりも、読者自身が感動したり気づいたりしたことを、対話によって引き出し、考えを深める手助けをする。この授業を契機として、これからの読書経験を豊かなものにしてほしい。 |
評価方法: | 面談とレポート(1200字程度、採点後返却する)。 |
テキスト名: | S.マーフィ重松『アメラジアンの子供たち−知られざるマイノリティ問題』集英社<集英社新書>、2002年 |
本書において「アメラジアン」とは、アメリカ国籍をもつ親とアジア諸国に国籍をもつ親との間に生まれた、すべての人々という意味で用いられている。近年では、グローバル化が叫ばれ、人々の流動がより活発になり、国籍をアメリカとアジアに限定しなくとも、多くのケースで似た状況が起こっている。私たちはこの状況をどのように捉えられていこうとしているのか。本書を読み解くなかで、人々のアイデンティティ、国家と個人の関わりなどを一緒に考えていきたい。本書からは、多くの発見が期待できる。本体720円+税。 |
注意事項: |
この授業は教室で定期的に行われるのではなく、もっと自由に、教員と受講者との間で、個別あるいは集団で行われる。履修説明会を学期初めに開催される。随時、個別あるいは集団での雑談やメーリングリストを用いながら、互いの意見をうまく共有しながら進めていく。 火2限目か、各自が都合のよい時間に、研究室(4205:4号館2階研究棟側)で内容に関して意見交換する。 履修者は5-7名程度。 |