後期 集中講義へ |
本を読む−29 文化としてのスポーツを考える |
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「本を読む」は、一冊の本を読みとおすことを通じて本を読む面白さ、奥深さを体験し、読書する習慣を身に着けてもらうことを企画したものである。さまざまな分野の教員が自らの専門の見地から、学生に読んでもらいたい本(新書等)を推薦している。本を推薦した教員は、本書に書かれていることを解説するというよりも、読者自身が感動したり気づいたりしたことを、対話によって引き出し、考えを深める手助けをする。この授業を契機として、これからの読書経験を豊かなものにしてほしい。 |
評価方法: | 面談とレポート(1200字程度、採点後返却する)。 |
テキスト名: | 中村敏雄『メンバーチェンジの思想ールールはなぜ変わるかー』平凡社ライブラリー、1994年 |
著者、中村敏雄氏は根っからの体育人である。また、氏の著作は吸い込まれるように読みいってしまう文筆力も持つ。優れた体育人としての側面とそれを表現する文筆家の両刀を備えた偉大な先輩である。本書『メンバーチェンジの思想』は氏の教師時代の生徒の何気ない質問から始まる。スポーツを文化として考えるということはどのようなことなのか。スポーツというゲームの根幹であるルールの変化を通して時代性や社会性を考察する文化論書である。 |
注意事項: |
この授業は、教室で行われるものではなく、本を推薦した教員と受講者の間で個別的に行われる。受講希望者に対する履修説明会を学期はじめに開催する。希望者多数の場合は人数制限を行う。課題本を昨年度以前に読んだものの履修は認めない。 授業の進め方や曜日・時限については履修者決定後に、履修者と協議して決定する。履修者は5名前後とする。 |