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本を読む−17 |
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30005117 |
「本を読む」は、一冊の本を読みとおすことを通じて本を読む面白さ、奥深さを体験し、読書する習慣を身につけてもらうことを企図したものである。さまざまな分野の教員が自らの専門の見地から、学生に読んでもらいたい本(新書等)を推薦している。本を推薦した教員は、本に書かれていることを解説するというよりも、読者自身が感動したり気づいたりしたことを、対話によって引き出し、考えを深める手助けをする。この授業を契機として、これからの読書経験を豊かなものにしてほしい。 |
評価方法: |
評価方法:面談とレポート(1200字程度、採点後返却する)。 |
テキスト名: | エーリッヒ・フロム著、佐野哲郎訳『生きるということ』紀伊国屋書店、2007年 |
本書はドイツ人精神分析学者エーリッヒ・フロムが1976年に著したものであり、翌77年に初めて翻訳が日本に紹介されて以来、今日まで版を重ねている。表題を見れば若者に生きることの意義を伝えるような内容を想像するかもしれないが、実際は違う。オリジナル・タイトルは、TO HAVE OR TO BE ?であり、既存の物資や知識を「所有する」ことを追い続ける生き方と、ありのままの自分が「存在する」価値を高めようとする生き方とを比較しながら、人間の生き方そのものを問うのである。なぜ英語ではI have a brother なのに日本語では「兄弟がいる」になるのかというような、語学の違いなども理解できて興味深い。時代や文化の違いから理解が難しい点が多いが、メーリングリストを作って意見を出し合いながら参加者全員で読み進めていくこととする。価格1426円(税込み) |
注意事項: |
この授業は、教室で定期的に行われるものではなく、本を推薦した教員と受講者との間で個別に行われる。受講希望者に対する履修説明会を学期初めに開催する。希望者多数の場合は人数制限を行うことがある。課題本を昨年度以前に読んだ者の履修は認めない。 高木個人研究室:4211号室(4号館2階)、オフィス・アワー:木2限、金4限。 履修制限:履修者は最大で10名程度。履修説明会に参加できなかった者に対しては、連絡方法等を個人研究室前のドアに掲示しておくので、その指示に従うこと。 |