前期 集中講義へ |
本を読む−14 |
|
|||||
30005114 |
「本を読む」は、一冊の本を読みとおすことを通じて本を読む面白さ、奥深さを体験し、読書する習慣を身につけてもらうことを企図したものである。さまざまな分野の教員が自らの専門の見地から、学生に読んでもらいたい本(新書等)を推薦している。本を推薦した教員は、本に書かれていることを解説するというよりも、読者自身が感動したり気づいたりしたことを、対話によって引き出し、考えを深める手助けをする。この授業を契機として、これからの読書経験を豊かなものにしてほしい。 |
評価方法: | 面談とレポート(1200字程度、採点後返却する)。 |
テキスト名: | 新井満『自由訳イマジン』朝日新聞社、2006年 |
ジョン・レノンの名曲イマジンは、平和を願うメッセージとしてベトナム戦争さなかの1971年に発表され、2001年のアメリカ同時多発テロ事件以後ますます多くの人々に歌い継がれている。ジョンは生前この曲のコンセプトも歌詞も1969年に結婚した妻オノ・ヨーコに負っていることを告白している。ヨーコは1960年代に興った前衛芸術運動フルクサスに参加した芸術家の一人である。フルクサスは芸術の境界を拡大し、芸術家の思考や行動を通じて社会変革をめざしていた。オノ・ヨーコの芸術は、鑑賞者の想像力に働きかけて参加を促す。本書を読んで、イマジンの歌詞を鑑賞するとともに芸術のもつ力について考えてみよう。本体1000円(税別)。 |
注意事項: |
この授業は、教室で定期的に行われるものではなく、本を推薦した教員と受講者との間で個別的に行われる。受講希望者に対する履修説明会を学期初めに開催する。希望者多数の場合は人数制限を行うことがある。課題本を昨年度以前に読んだ者の履修は認めない。 吉村個人研究室:1224号室(1号館2階)、オフィス・アワー:金5限。 |