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    憲法IA
  人権の意義と価値の理解
MORISHITA SHIROU 
森下 史郎
2単位 
1〜4 
前期 
30002901

現代民主主義社会、情報化社会の中で、プライヴァシーの権利、表現の自由の意義と問題点をどのように把握するか、また
差別の禁止を内容とする法の下の平等の課題とは何かを理解すること。

評価方法: 定期試験

テキスト名: 後藤、猪俣編憲法敬文堂2000

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. プライヴァシーの権利の成立要件ー密集社会の出現と人格権の侵害、企業の貪欲なまでの営利追求活動、マスメデイアの急速な発達は私事の営利化、介入、暴露を可能にする。
2. プライヴァシーの権利の成立
アメリカの状況
3. プライヴァシーの権利の内容
私生活への侵入、私事の公開(暴露)、誤認を生じる表現、私事の営利的利用
4. 情報化社会の到来とプライヴァシーの権利
自己情報コントロール権と自己決定権
5. 表現の自由の意義
自己実現の価値と自己統治の価値、政治的表現
6. 近代的表現の自由と現代的表現の自由
国家、マスメデイアによる情報独占、情報操作
もっぱら情報の受け手と化した国民と知る権利の意義
7. 表現の自由の内容の規制ー最高裁判例の検討
わいせつ罪、名誉毀損罪
8. 煽動罪、報道の自由の規制
9. 法の下の平等
近代的平等と現代的平等
10. 相対的、形式的平等と合理的差別
11. 差別の禁止と憲法解釈
人種、信条、性別、社会的身分、門地による差別の禁止
12. 尊属殺人罪、議員定数配分規定違憲判決、結婚退職制、生存権と平等原則、非嫡出子の相続分、女性の再婚禁止期間等の問題