後期(火・2)時間割表へ
    社会学IIB
  社会学の研究分野
CHEN GUANG 
晨 光
2単位 
1〜4 
後期 
30001702

 社会学の研究分野は、大きく分ければ、次の三つである。それは「理論社会学」、「領域社会学」、「経験社会学」である。
 理論社会学において、ミクロレベルの研究とマクロレベルの研究に分けられている。前者は、人間の社会行為に関する研究であり、後者は、社会システム構造論と社会システム変動論の研究である。行為の研究を通して人間の社会化を理解することができる。それに対して、社会システム構造、変動の研究は、社会のあり方、社会の変化を理解することができる。
 領域社会学は、社会学の個別研究領域ごとに成立している、部門別社会学である。その中には、社会にとって内包的領域社会学があれば、外延的社会学もある。前者は、家族社会学や組織社会学などの例がある。後者は、経済社会学のような例がある。
 最後の経験社会学は、主にデータ収集のための社会調査、またそのデータを解析する計量社会学をさす。現在、社会学はますます理論から実証研究へ研究領域を移っている。
 これからの人類社会の行方を予測するために、どんな社会学の研究が必要であろうか。この授業を通して、人類社会の将来を探求しようとするみんなの意欲を引き起こしたいと思う。




評価方法: 授業中の課題と筆記試験の成績で評価する。

テキスト名: 富永健一『社会学講義--人と社会の学 』中央公論社1995

参考文献: マックス・ヴェーバー『社会学の根本概念』岩波書店1972
富永健一『社会学原理』岩波書店1986

  授業の進み具合に合わせて、資料などを配布する。

注意事項: 「社会学1B」と「社会学2B]を合わせて履修することが望ましい。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. オリエンテーション 復習と準備
2. 理論社会学1 ミクロ社会学、人間の行為
3. 理論社会学2 マクロ社会学、社会システム論
4. 理論社会学3 社会システム構造論
5. 理論社会学4 社会システム変動論
6. 領域社会学1 家族社会学
7. 領域社会学2 農村社会学
8. 領域社会学3 都市社会学
9. 領域社会学4 産業社会学
10. 領域社会学5 経済社会学
11. 経験社会学1 社会調査
12. 経験社会学2 計量社会学
13. 現代社会を考えるーーソーシャル・キャピタルの問題
14. 総合復習
15. 期末試験