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    哲学IA
  「美」を哲学する
UEDA KAORI 
植田 かおり
2単位 
1〜4 
前期 
30000401

 「美」は、西洋古代から、「真」や「善」や「正義」などと共に人間にとって大切な価値を示してきた。一般に「美徳(virtue)」として一括して人間的理想を表すものとされるが、しかしそれらにはそれぞれの個性的本質がある。特に「美」については、その知性的側面と共に感性的側面があることが特徴的である。プラトンは、もちろん知性主義者ではあるが、こと「美」に関しては、感性的側面も価値づけているところがある。しかもその価値観はプラトン主義として歴史的に持続してゆくのである。ここから、「美」に対するプラトン主義には普遍的な性質があると見ることが充分可能である。本講座では、西洋思想の根幹をなしたプラトン主義における「美」の概念について、その本質の洞察と根本的な意義について考えていきたい。

評価方法: 試験で評価する

テキスト名: 参考文献は授業内で適宜紹介する

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. この授業のイントロダクション
2. ピュタゴラスにおける美
3. プラトンにおける美1
4. プラトンにおける美2
5. プラトンにおける美3
6. アリストテレスにおける美
7. ヘレニズム期における美
8. プロティノスにおける美1
9. プロティノスにおける美2
10. プロティノスにおける美3
11. 原始キリスト教における美1
12. 原始キリスト教における美2
13. まとめ