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    コミュニケーション研究演習-2
  自然科学を生活と社会に活かす
NAKAYAMA MIKIO 
中山 幹夫
4単位 
3〜4 
通年 
60200802

 科学技術に囲まれて生活している現代、自然科学の進歩は社会に大きな影響を与え、地球環境や安全性など私たちの身近な生活にも密接に関係している。そのため、時代の流れを科学技術者だけに任せたり、単なる道具として科学技術を使うだけではなく、利用者として主体的に科学に関わる必要性が生じている。さらに自然科学の原点とも言える科学的思考と科学的プロセスは、今や社会科学と人文科学など全ての分野における研究の根幹となっている。
 本講義では各自が生活や社会についての研究テーマを設定し、その前提として必要となる自然科学の研究テーマも設定する。各自のテーマについて調査と研究を進める中で科学的思考力と科学的プロセスを身に付け、さらに非言語能力(図、記号、数値を読み解く力)と統計的手法などの数学的センスと定量的な分析能力も高める。
 【前期】に各自が生活や社会についての研究テーマと関連する自然科学の研究テーマを設定する。前期は特に関連する自然科学の調査を進める中で、科学知識と科学的思考力を高める。また発表とディスカッションにより互いに学びあい、建設的な議論を行う。
 【後期】には前期で培った自然科学の知識と科学的思考力を活かし、生活や社会の研究テーマに本格的に取り組む。これらの過程を通して論理的分析力を高め、結果はゼミ論文によってまとめる。4年生は卒業論文にも取り組む必要がある。
 なお、テキストはテーマ探しと基礎力育成のため使用するが、それ以外にも数多くの文献を読み、多くの事前準備と自主的な調査に取り組むことが求められる。

評価方法: 出席、口頭発表、討論での積極的参加、前期レポート、ゼミ論文により総合的に評価。比率は出席40%、その他60%。

テキスト名: 武蔵工業大学なんでも測定団が行く講談社2004

  参考文献は適宜紹介。

注意事項: 『自然科学概論IC』もしは『自然科学概論IIC』を履修済みであることが望ましい。
少人数制演習なので希望者多数の場合は受講者制限あり。
その場合は初回授業で選考するので受講希望者は初回に必ず出席すること。