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東南アジア言語概論II 東南アジア諸言語の統語論・意味論・語用論 |
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東南アジア地域で話されている言語は非常に多様です。東南アジアと欧州は同じくらいの面積を持っていますが、欧州で話されている言語はそのほとんどが同じ語族であるのに対し、東南アジアで話されている言語は4つもの語族に分けることができます。それぞれの語族には数十、数百の異なる言語が属しています。言語の多様性は文化の多様性を意味します。均質的な欧州文化とは異なり、東南アジアの文化は桁違いに多様です。異質なものが隣り合って暮らし、共存する、豊かで寛容的な文化社会といえます。 本講義では東南アジアの諸言語について言語学的に考察していきます。統語論、意味論、語用論という言語学の基礎分野において、これまで東南アジアの言語(主にタイ語、ベトナム語、インドネシア語)がどのように研究され、分析されてきたのかを知ることから始めます。東南アジアの諸言語は、出自が異なる、違う語族の言語であっても、語彙や文法あるいは話法などに似たところがあることが知られています。そうした共通の特徴を中心に、東南アジアの言語にはどのような特徴があるのか、具体例を参照しながら考察し、理解していきます。 |
評価方法: | 出席状況、授業参加態度、期末試験結果から総合的に判断し評価する。 |
テキスト名: | 講義の中で適宜紹介する。 |
注意事項: | 前期に開講される「東南アジア言語概論I」を履修しておくことが望ましい。 |