後期(金・3)時間割表へ
    ベトナムの宗教・社会 
ONO MIKIKO 
大野 美紀子
2単位 
2〜4 
後期 
日常の営みと信仰
56001400

ベトナムには新旧さまざまな宗教が共存しており、ベトナム社会の多様性・適応性を示す証左となっている。たとえば、ベトナムの村々にはディンと呼ばれる城隍神廟をともなった村集会所があり、村の共同体性の表徴となっている。その一方で、村内には教会・寺院・神廟などさまざまな宗教施設が並存している。本講では、このような多様な宗教を受容し共存していくベトナム社会の在り方について、村に生きる人々の日常生活とそこに垣間見る宗教行為を介して理解を深めていく。  

評価方法: 出席・授業中の積極的参加姿勢などの平常点を重視し、期末レポートによる評価を加味する



  担当者より随時指示・配布する。

注意事項: 授業時間中の携帯電話使用・中途退出は認めない。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――
1. ベトナムにおける宗教とその特色
2. 三教とその特色
3. フランスによる植民地化とカトリック教の拡大
4. 新興宗教の成立とその時代背景−カオダイ教・ホアハオ教−
5. 多民族社会と宗教−イスラム教の流入−
6. 多民族社会と宗教−上座仏教の世界−
7. 民間信仰−女神信仰と参拝ネットワーク
8. 村社会と宗教行為(1)−ディン−
9. 村社会と宗教行為(2)−ディン−
10. ベトナムの神々−民族英雄の神格化−
11. ドイモイ後の変化−ホーチミンの神格化−
12. まとめ
13. 映像で見るベトナムの社会(DVD鑑賞)
14. 映像で見るベトナムの社会(DVD鑑賞)