後期(月・2)時間割表へ
後期(木・2)時間割表へ
    日本語スモールグループ・コミュニケーションA
  
YOKOTA SATOMI 
横田 智美
4単位 
1〜4 
後期 
55000301

 私たちは日常生活の中で何らかの集団に関わっているが、その中でも特に私たちの考え方や行動に影響を与えるのは家族や友人などといった小集団(スモールグループ)である。小集団を形成するためには、まず人間関係を築き、その関係を発展させ、さらには維持していく必要があるが、その過程においてコミュニケーションが果たす役割は大変重要である。当科目では、周囲との関係を豊かなものにするには、また小集団の機能を高めるには、どの様なコミュニケーションが効果的であるか考えを深めてもらう。
 具体的にはコミュニケーションや社会心理学、ヘルスカウンセリングの諸理論を概説するとともに、豊かな人間関係を築くうえで不可欠なソーシャルスキル(傾聴、アサーション等)についてもとりあげ、授業で実施するグループワークやディスカッションを通して実践してもらう。さらには、受講生自身のコミュニケーション・スタイルを再認識することも授業の目的とし、グループワークでの自分の行動や思考、感情などを記録して分析していくことを課題とする。なお、学部留学生が履修する「日本語総合講座(担当:堀内みね子先生)」との合同授業を数回行う予定。詳細は1回目の授業で説明する。
 授業では、コミュニケーションというものを単に知識としてだけでなく、体験的に心で様々な事を感じながら学んでもらう。必然的に、自分自身の内面と向き合う必要が出てくるので受講するに当たっては、その心構えを持って臨んで欲しい。

評価方法: 出席状況、課題提出、グループワークなどへの参加度を総合的に評価する。グループワークを実施するので、特に出席を重視する。

テキスト名: 吉田道雄人間理解のグループ・ダイナミックスナカニシヤ出版2001

  必要に応じてハンドアウトを配布する。

注意事項: 授業内容の関係で履修人数を30人までとする。人数調整が必要となった場合、第一回の授業で小論文を書いてもらい選考するので履修希望者は必ず初回授業に出席すること。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 心に残るグループ体験から小集団の意義を考える
2. 社会的欲求と小集団
3. 対人関係を築くためのコミュニケーション
4. 小集団の機能と特徴―チームワークについて
5. 小集団の機能と特徴―リーダーシップについて
6. 小集団の機能と特徴―意思決定について
7. 効果的なグループ活動のためのソーシャルスキル―アクティブリスニング(積極的傾聴法)
8. 効果的なグループ活動のためのソーシャルスキル―アサーション(適切な自己表現法)
9. 内集団と外集団
10. 個と集団について