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近代日本文学論 西洋近代との格闘 |
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日本近代において、西洋近代との出会いは大きな地殻変動であり、まさに「西洋の衝撃」として受けとめられた。それは当時の人々に西洋への強い憧憬や引力を生み出すと同時に、日本的伝統や慣習的な考え方とそれとの間に深刻な葛藤が生じ、人々の内面世界に緊張や分裂を引き起こすことになった。この授業では、まず西洋近代の思想構造を明らかにした上で、近代日本文学作品を読み進めながら、他動的外圧的な西洋化・近代化へのプレッシャーに身を委ねながらも抵抗せざるをえなかった近代日本を生きた人々の内面を検証したい。そして同時に文学的価値(想像力、喚起力、表現力など)の分析も行う。この授業を通して日本にとっての<近代>の意味を問い直してもらいたい。「読む」「考える」「書く」のプロセスを実践するために「サブノート」を活用してほしい。 |
評価方法: | 授業参加、レポート、定期試験の総合評価とする。 |
テキスト名: |
田山花袋『蒲団・一兵卒』岩波文庫 有島武郎『或る女』新潮文庫 行人『夏目漱石』新潮文庫 |
初回授業時に、サブノート作成方法について説明をしますので必ず出席して下さい。 |