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ヨーロッパ政治経済論II 経済通貨統合と現今の問題群を解明する! |
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2002年に誕生したEUの共通通貨ユーロはドルと並ぶ世界の基軸通貨となった。マルク、フラン、ペセタなど慣れ親しんだ国内通貨を捨てて、なぜ共通通貨を採用するのか。そのメリットは何か。デメリットはないのか。複数の国々が単一通貨を採用し、金融政策を司る意味は何なのか。話す言葉や生活習慣が異なり、経済発展水準も異なる国々が一つの通貨で結ばれるという事実は何を意味するのだろうか。税制や財政政策は各国の主権に置かれ続けている中で共通金融政策の適切な舵取りは可能なのだろうか。以上のような問題意識を念頭に置きつつ、欧州経済通貨統合について考察する。 さらに、加盟国数が増大し、機能面でも複雑になったEUの意思決定プロセスや政策に欧州市民の意思を反映させるために、EUは「憲法」を発布しようとしている。国ではないEUが「憲法」を持とうとする意味はなんだろうか。 また、欧州には大量の移民が押し寄せている。欧州がいかなる移民政策をとっているのかについて考察する。 欧州が直面している重要テーマにつき、このような問いかけをし、その解答を模索するのが本講義の目的である。 |
評価方法: | 出席点 約25点、自由課題レポート 約15点、ミニレポート 2回(各回5点)10点、論述試験 約50点の計100点で評価する。 |
テキスト名: | 特定の教科書は使用しない。ハンドアウト・レジュメを配布する。適宜、有益な参考文献を紹介する。 |
注意事項: | 「ヨーロッパ政治経済論I」を履修済みであることが望ましい。3年次から戸門のゼミ(「地域・国際研究演習」=「研究演習」)を履修し、いずれは卒論を執筆したいと希望する学生は、この講義をそれまでに履修しておくか、同時履修することを強く勧める。 |
授業計画―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
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