後期(月・4)時間割表へ
    比較思想II
  日本文化を語ることとは何か
UEDA KAORI 
植田 かおり
2単位 
1〜4 
後期 
50302000

 『「いき」の構造』は、日本近代の哲学者九鬼周造が、日本固有の美意識である「いき」を、西洋哲学の方法を用いて論じたものであり、西洋の美意識との比較の下に日本の文化を相対化した著作であるといえる。これを読み、日本人が日本文化を相対化するとはいかなることなのか、あるいはいかにして相対化は可能なのか、そしてそこからどのような成果が出てくるのか、これらの根本的な問題への手がかりを得たいと思う。

評価方法: 学期末試験で評価する。

テキスト名: 九鬼周造「いき」の構造講談社(講談社学術文庫)2003

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. この授業へのイントロダクション
2. 比較とは何か、相対化とは何か:比較思想の意味と価値
3. 比較思想における東西
4. 九鬼周造の紹介
5. 『「いき」の構造』講読1
6. 『「いき」の構造』講読2
7. 『「いき」の構造』講読3
8. 『「いき」の構造』講読4
9. 『「いき」の構造』講読5
10. 『「いき」の構造』講読6
11. 『「いき」の構造』講読7
12. 『「いき」の構造』講読8
13. まとめ