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	比較文学概論I 　　＜ホロコーストと原爆＞の記憶の表現	MATSUI KEIKO　 松井　佳子 2単位　 2〜4　 前期

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２０世紀の人類の最も苛酷な惨禍である＜ホロコーストと原爆＞の記憶を文学と映画のいくつかの作品を分析することで、事実と倫理がどのような形で表現され、過去の忘却に抗がう試みとなっているかを検証する。これらの歴史的記憶の継承がわたしたちに伝わるということは一体何を意味するのであろうか。わたしたちは今ここで何を問題とすべきなのであろうか。おぞましい歴史的事実を芸術作品（文学と映画）として結実させるという営為の内実を一緒に考えてみたい。適宜、文学・映画に関する批評理論やカルチュラル・スタディーズの視座を援用することにする。

評価方法：

授業参加、レポート、試験の総合評価とする。

テキスト名：

アンネ・フランク『アンネの日記』文春文庫 井伏鱒二『黒い雨』新潮文庫 アン・マイクルズ『儚い光』早川書房（ハヤカワ　ノヴェルズ） 原民喜『原民喜戦後全小説　上下』講談社文芸文庫 小田実『HIROSHIMA』講談社文芸文庫

参考文献：『破壊からの誕生：原爆文学の語るもの』津久井喜子著（明星大学出版部） 映画：『夜と霧』（アラン・レネ監督）『ジェノサイド：ナチスの虐殺ーホロコーストの真実』（アーノルド・シュワルツマン監督）『ニュルンベルク裁判：人民の裁き』（ロマン・カルメン監督）

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