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    非言語コミュニケーション論IC
  
HARA KAZUYA 
原 和也
2単位 
1〜4 
前期 
50201103

対人コミュニケーションの場において意味の解釈・理解がなされる時、非言語メッセージは言語メッセージ以上に重要な役割を持つと言われている。その研究領域は多岐に渡り、人体、動作、視線、顔の表情、周辺言語、沈黙、身体接触、対人距離、時間、色彩、化粧、服装、匂いなどがある。これらのチャンネルを通じて行われる非言語コミュニケーションでは、伝達されるメッセージを誰もが同じように解釈する事が困難である。なぜなら個人差、男女差、文化的差異、状況の差異などによってその意味するところにずれが生じる可能性があるからである。グローバル化が進む現代において、国境を越えて活躍する人々がコミュニケーションを円滑に行うために、このような非言語コミュニケーションに対する知識は今後益々重要となって行くと思われる。これらの事柄を踏まえた上で、本講義では各研究分野の基礎概念とその特徴を学び、学際的アプローチを通じて様々な具体例について考察を深めることを目標とする。

評価方法: 期末試験、フィードバックノート、コメント・ポイント、出席による。詳細は開講時配布のシラバスに基づいて説明する。

テキスト名: マジョリー・F・ヴァ―ガス(著)、石丸正(訳)非言語コミュニケーション新潮社1987

  1) 適宜参考文献を紹介する。
2) プリント教材を配布する。

注意事項: 1) 授業の性質上、受講人数は70名までとする。履修希望者多数の場合、抽選になるので、第一回
   の授業時に必ず参加すること。
2) 他の受講生の迷惑となる遅刻や私語をしないこと。携帯電話は電源を切り、鞄にしまっておくこと。
3) 欠席をした場合、友人の協力を得て、講義ノートをまとめておき、配布物を保管してもらうこと。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. オリエンテーション: 授業の進め方、注意事項
2. コミュニケーションの定義、構成要素、基本原理
3. 非言語コミュニケーションの定義、割合、機能、様々な研究分野の紹介
4. ボディメッセージ(1): 外見コードの起源、習得、分類
5. ボディメッセージ(2): 外見コードから生じる諸問題
6. 身体動作学(1): 定義と分類、ジェスチャーの国際比較
7. 身体動作学(2): 感情と表情、姿勢
8. 視線接触学(1): 定義、分類、機能
9. 視線接触学(2): 瞳孔信号、視線方向
10. 周辺言語: 定義、要素、機能
11. ふれあい学(1): 定義、接触の必要性と影響
12. ふれあい学(2): 接触の分類、文化的傾向
13. 前期の総まとめと期末試験へのレビュー