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    異文化コミュニケーション論IC
  
WADA JUN 
和田 純
2単位 
2〜4 
前期 
50200303

●テーマは「グローバル化した世界における日本と日本人の位置」である。文化的な多様性を尊重し、様々な民族や文化の共生を実現していくためには、相互の認識や理解を深めるだけでなく、協力して共に汗を流し、共通の課題に取り組んでいく協働が欠かせない。そして、そのためには、自分自身を深く認識し、自分の立っている位置を明確に認識していることがますます重要になってきている。そこで本講義では、世界をおおう変化のうねりや日本の課題と自己変革の方向性を考えるなかから、自分の立つ位置を歴史的かつ同時代的に再認識すると同時に、近未来の世界像を描くための回路の構築を目指す。
●回路の構築に向けては、「多様な価値観と文化の共生」を念頭におきながら、(1)世界を見る視点を変える(目から鱗を落とす)、(2)文化・歴史・社会・政治・経済などの広い文脈から日本・日本人を考え直す、(3)新たな時代における世界と日本・日本人の課題を考える、という三つの切り口からのアプローチを試みる。
●授業計画は次の通りであるが、進行順や講義回数は変更することがある。

評価方法: 自分自身で考えることを各自に求めたいので、授業への出席を重視し、授業中の小レポートや期末試験をあわせて総合的に評価する。

参考文献: 「21世紀日本の構想」懇談会日本のフロンティアは日本の中にある講談社 (http://www.kantei.go.jp/jp/21century/からダウンロード可能)2000

  講義に沿って随時プリント等を配布し、VTRも使用するが、資料的に整っていない最新状況も取り上げるので、新聞や総合雑誌等を常に読むこと。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. <序論>世界は今どうなっているか、日本はどうなっているか、これからどこに向かうのか
2. 近代国家の成立と20世紀の日本
3. グローバリゼーションの波と21世紀の日本
4. 人口分布と人口変化から考える世界の将来像1:国家、地域、少子高齢化、・・・
5. 人口分布と人口変化から考える世界の将来像2: 民族、宗教、感染症・・・
6. 言語分布から見る世界の将来像1:母語、共通語、公用語・・・
7. 言語分布から見る世界の将来像2:グローバル・リテラシー・・・
8. 情報の奔流・交流の深化1:デジタルディバイド、メディア、情報戦争・・・
9. 情報の奔流・交流の深化2:ソフトパワー、クール・ジャパン・・・
10. 相互依存1:ハードパワー、貿易、経済・・・
11. 相互依存2:東アジア共同体・・・
12. 日本の国際的位置とグローバルな共生の課題
13. <まとめ>我々はどこに立ち、どこへ向かうのか