後期(水・1)時間割表へ
    スペイン語学概論II
  アメリカスペイン語入門
AOTO SEIICHI 
青砥 清一
2単位 
2〜4 
後期 
43100400

 1.アメリカ大陸におけるスペイン語バリエーションの地理的・社会的分布を観察し、言語変化のメカニズムについて考える。講義内容は言語地理学および社会言語学の先行研究に立脚するが、理論的な話題だけに偏ることなく、語彙・文法的バリエーションを含む実際のスペイン語資料、並びに講義内容に関連する新聞記事等にも触れながらスペイン語の読解力を高めたい。
 言葉の伝播や変化は人間の歩みと相関したものであるゆえ、アメリカ大陸の基本的な地理・歴史・社会の理解も同時に目指す。

 2.主な授業形式は、スペイン語で書かれたプリントを予習し、授業中に各自の解釈と考察をスペイン語・日本語で発表、講師による解説を加えた上、翌週までにスペイン語でレポートにまとめる。スペイン語によるアカデミックライティングの指導も行なう。

 3.留学を希望する学生には特に受講を勧める。

評価方法: 口頭発表、レポート、及び期末試験。全ての項目において60点を基準とする。

参考文献: 三好準之助概説 アメリカスペイン語大学書林2006
John M. Lipski, El espaol de Amrica , Catedra, 1996

  プリント配布。ラテンアメリカの地図(辞書の附録等)を毎回持参のこと。

注意事項: 1.前期の「スペイン語学概論I」を履修済みであることが望ましいが必須条件ではない。音声記号や専門用語などの言語学的知識はその都度復習するが、「II」のみの受講生はより一層の予習・復習が求められる。

2.三回を超えて欠席してはならない。三回の遅刻は欠席一回分に相当する。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. アメリカスペイン語の世界
2. アメリカスペイン語の特徴(総論1)<音声>
3. アメリカスペイン語の特徴(総論2)<形態統語論>
4. アメリカスペイン語の特徴(総論3)<語彙>
5. メキシコ
6. カリブ海
7. 中米
8. コロンビア
9. ペルー・ボリビア
10. アルゼンチン・パラグアイ
11. アメリカ合衆国
12. スペイン語系クレオール(パピアメント語・チャバカノ語)
13. 予備日
14. 期末試験