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米国社会史研究特論I 「エスニック・アメリカ」の全体像を捉える(前編) |
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【目的・内容】 この授業では、アメリカ合衆国(以下、アメリカ)におけるエスニック関係を、移民の歴史という視点から概観し、今日の「エスニック・アメリカ」の全体像を捉えてみたい。ここでは、20世紀初頭までを取り上げ、主としてヨーロッパからの移民(「旧移民」と「新移民」)に焦点を当てる。 【方法】 この授業では、英文読解、ゼミ形式、講義形式の三つを有機的に結合させて「目的・内容」にアプローチする。以下が、その指針である。 (1)この授業は語学用授業ではないが、学生にコンテントのある英語にも触れてほしいという観点から、アメリカのエスニック関係を扱った比較的平易かつ良質の英語テキストを読む(英文読解)。 (2)テキストの内容は英文読解で終わらない。テキスト内の重要な箇所について、さらに他の資料・文献や映像資料(映画も含む)にあたり理解を深めるタスクが学生に与えられる(ゼミ形式)。 (3)必要な箇所で、アメリカのエスニック関係を全体的に把握するための見取り図を解説する(講義形式)。 【その他】 この授業は、「米国研究入門」、「米国史概論」、「米国社会論」に比べ、より専門性の高い知識を身につけることを目標としている。また、英語力の向上も目指している。学生には、指定テキスト以外の課題もこなすという積極的な取り組みが期待される。 |
評価方法: | 出席、授業準備、その他の課題による総合評価。 |
テキスト名: | Yoshiharu Kawamura, Robert Muraskin『Ethnic Minorities in the U.S.A』SEIBIDO、2004年 |
指定テキスト以外の課題(資料・文献)は、初回の授業以降随時説明する。 【参考文献】 明石紀雄、飯野正子『エスニック・アメリカ[新版]』有斐閣選書、1997年。 ジョン・ハイアム著、齋藤眞・阿部斉・古矢旬訳『自由の女神のもとへ:移民とエスニシティ』平凡社、1994年。 野村達朗『「民族」で読むアメリカ』講談社現代新書、1992年。 松尾弌之『民族から読みとく「アメリカ」』講談社選書メチエ、2000年。 その他の参考文献は、授業で随時紹介する。 |
注意事項: |
前期の「米国社会史研究特論I」と後期の「米国社会史研究特論II」はワンセットと考えてもらいたい。前期に使用する指定テキストは、後期にも使用する。したがって、この授業の履修者は、後期に引き続き「米国社会史研究特論II」を履修することが望ましい。 履修者は40名程度。履修希望者多数の場合は、人数制限をすることもある。 |
授業計画―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
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