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    英文学研究I
  『ロミオとジュリエット』研究
TAKAKUWA YOKO 
高桑 陽子
2単位 
2〜4 
前期 
41302500

父権制における女性の役割は、父親の言うとおりに結婚して子供を産むことだった。だがジュリエットは父権制の「女らしさ」の理想に縛られることなく、あくまでも自分の愛に正直であろうとする。また、男がイニシアティヴをとり、女は受け身という求愛のジェンダー・ロールにもかかわらず、従来のしきたりどおり愛を誓いたがるロミオに対して、ジュリエットはもっと現実的かつ積極的に結婚を提案する。
いっぽう、男は女を愛しすぎると「女性化」してしまうと当時考えられていたように、ロミオはジュリエットへの愛ゆえに「女々しく」なってしまう。
ジェンダー、セクシュアリティ、愛、結婚、死の問題を考えながら、視覚教材も併用して『ロミオとジュリエット』解釈の可能性を探る。

評価方法: 平常点とレポートによって総合的に評価する。

テキスト名: William Shakespeare, Romeo and Juliet (Cambridge School Shakespeare), Cambridge UP, 2005

参考文献: ウィリアム・シェイクスピアロミオとジュリエットちくま文庫

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