後期 集中講義へ |
本を読む−31 |
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「本を読む」は、一冊の本を読みとおすことを通じて本を読む面白さ、奥深さを体験し、読書する習慣を身につけてもらうことを企図したものである。さまざまな分野の教員が自らの専門の見地から、学生に読んでもらいたい本(新書等)を推薦している。本を推薦した教員は、本に書かれていることを解説するというよりも、読者自身が感動したり気づいたりしたことを、対話によって引き出し、考えを深める手助けをする。この授業を契機として、これからの読書経験を豊かなものにしてほしい。 |
評価方法: | 面談とレポート(1200字程度、採点後返却する)。 |
テキスト名: | 鄭大均『日本<イルボン>のイメージ』中央公論社<中公新書>、1998年 |
韓国から日本を眺める視線といえば、「反日」という語が真っ先に思い浮かぶかもしれない。とくに2002年以前はとくにそうであったろう。しかし、その「反日」自体がどのように形成されてきたのかについては、あまり問題とされてこなかったように思われる。本書は今日の「日韓友好的な雰囲気」がつくりだされる前に刊行されたものであるが、それらについて細かに分析を試みている。それが当たっているか、否かは共に読み進めながらみていきたい。決して「韓国」に関心はなくとも、国家に対するイメージの形成がいかになされてきたのかを知るうえでも興味深い書といえる。本体735円。 |
注意事項: |
この授業は、教室で定期的に行われるものではなく、本を推薦した教員と受講者との間で個別的に行われる。受講希望者に対する履修説明会を学期初めに開催する。希望者多数の場合は人数制限を行う。課題本を昨年度以前に読んだ者の履修は認めない。 林研究室:4205研究室(4号館2階研究棟側)、学生相談時間:火2限目ほか、双方の都合がよい時間。 履修制限:履修者は3名程度。 |