前期(火・2)時間割表へ |
社会学IB 社会学の基礎と歴史 |
|
|||||
30001602 |
人間が生活している空想空間は社会である。しかし、この「社会」をはっきり認識するのは難しい。だから、学問としての社会学が生まれたのである。 社会学者の間にかつて「社会学とは何か」に関して論争があった。われわれは、社会学を学ぶために、まず「ミクロ社会」、「マクロ社会」、「狭義の社会」、「広義の社会」などの領域を区別し、「個人の行為」、「社会システム」などの概念を理解しなければならない。また、社会学研究の諸部門について考えてみる必要がある。 社会学の定義、根本概念、諸分野などの基礎知識を手に入れると、社会学の歴史を勉強する段階へ進むべきであろう。人類の近代化とともに、社会学は西洋で生まれたのであり、また産業文明を中心とする近代文明とともに世界中に広げるようになった。社会学者の第一世代、第二世代、第三世代は、それぞれ何を考え、社会変動に対してどのような洞察を行なったか。彼らが注目した問題は、現在われわれが住んでいる非西洋後発社会において、またわれわれが学んでいる社会学にとってどのように変化をもたらしたのか。これらのことを考えながら、現実社会を見る目をやしなうのは、この授業の目的である。 |
評価方法: | 授業中の課題と筆記試験の成績で評価する。 |
テキスト名: | 富永健一『社会学講義--人と社会の学』中央公論社、1995年 |
参考文献: |
マックス・ヴェーバー『社会学の根本概念』岩波書店、1972年 富永健一『社会学原理』岩波書店、1986年 |
授業の進度に合わせて資料を配布する。 |
注意事項: | 「社会学1B」と「社会学2B]を合わせて履修することが望ましい。 |
授業計画―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |
|