後期(木・4)時間割表へ
    倫理学IIB
  エロスと理解
MIYAKE MASAZUMI 
三宅 正純
2単位 
1〜4 
後期 
30000702

 エロス(恋)とは、相手を所有したいというエゴイスティックな欲望であるとともに、他方では、相手に翻弄されみずからの枠組が壊され変えられてしまうという経験でもあります。本講義では、こうしたエロスについて考察し、そこに潜む倫理学的要素を探求します。そしてさらに、「枠組が壊され変えられること」としての「理解」について考えます。

評価方法: 倫理学A・Bと同じです。

テキスト名: 講義中に指示します。

注意事項: 抽選などによって履修者を選抜する可能性があります。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. ガイダンス 〜「愛」の諸相について
2. エロスにおけるエゴイズムとエクスタシス
3. サルトルのエロス論
4. バタイユのエロス論
5. レヴィナスにおける「渇望」と言語
6. 九鬼周造における「いき」について
7. 「枠組が壊れること」と理解
8. テキストを読む 〜「関係づけ」について
9. テキストを読む 〜「コノテーション」ということ。
10. テキストを読む 〜誤解を自覚することについて
11. 知覚世界と理解 〜錯視、だまし絵について
12. 知覚世界と理解 〜照明、メロディについて
13. テキストを読む 〜関係づけのいろいろ
14. テキストを読む 〜通時的理解と共時的理解
15. まとめ