前期(木・2)時間割表へ
    哲学IB
  詩と哲学
UEDA KAORI 
植田 かおり
2単位 
1〜4 
前期 
30000402

 「詩人哲学者」という言葉がある。通常の感覚で言えば「詩人」と「哲学者」は矛盾する。なぜなら詩人は芸術家であり、感性的な言葉を大切にするが、哲学者は言葉を合理的に操作するからである。感性と理性の対立がある以上、ありえない人間像が成立していることになるが、それでも「詩人哲学者」は成立しているのである。その大きな理由として最初期の哲学者が詩的表現で語ろうとした事実、そして、哲学史において、各々の哲学者が詩を考察した事実が挙げられる。これらを手がかりにして、「詩の哲学」および「詩人哲学者」について考えてみたい。
 前期は西洋古代の文化・思想における詩人と詩の位置づけをめぐって考えていく。

評価方法: 学期末試験で評価する。

テキスト名: 参考文献は教室にて適宜指示する。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. この授業へのイントロダクション。
2. 詩人とは誰か 1
3. 詩人とは誰か 2
4. 詩人とは誰か 3
5. 詩人哲学者とは何者か 1
6. 詩人哲学者とは何者か 2
7. 詩人哲学者とは何者か 3
8. 哲学vs詩 1
9. 哲学vs詩 2
10. 哲学=詩 1
11. 哲学=詩 2
12. 詩の理論化
13. まとめ