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    歴史学IB
  日本古代史
SAITO TORU 
齋藤 融
2単位 
1〜4 
前期 
30000202

弥生時代までに畿内、吉備、北部九州、出雲、東海、関東などの列島各地に形成された政治的集団は、古墳時代になると畿内勢力を盟主として広域的に結合していき、やがて隋唐帝国の出現による東アジア世界の軍事的緊張の高まりと国内的矛盾の激化を契機に、急速に国家形成へと進む。中華帝国の律令法典を国家運営法・民衆統治法として受容することで成立した古代国家は、古代社会の変質などによって中世国家へと移行するが、中世国家の主役となった武士の発生・成長を概観し、それらを通して日本社会の特質について考えてみたい。日本の前近代に関する知識・理解を深めることを目標とする。

評価方法: 論述試験に平常点を加味して判断する。

テキスト名: 未定。講義中に参考文献を紹介し、必要に応じてプリントを配布する。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 歴史学の概要(時代区分など)
2. 武士とは何か
3. 大化前代の軍事
4. 律令国家の軍事制度
5. 東北経営(征夷)
6. 検非違使の成立
7. 平将門の乱・藤原純友の乱
8. 刀伊の入寇
9. 平忠常の乱
10. 前九年の役・後三年の役
11. 保元の乱・平治の乱
12. 源平合戦