スペイン語研究I-1
  語用論から文の意味を考える
OCHIAI SAE 
落合 佐枝
2単位 
3〜4 
前期 
13000501

言葉を使ったコミュニケーションが成立するためには、聞き手は話し手がどのような意図をもってその文を発したかを解釈しなければならない。私たちがどのようにして、文の文字通りの意味から話し手の意図を読み取っているのかを、会話文、広告文などを用いた練習問題を解きながら考えていく。またスペイン語と日本語でその方法に違いがあるかを考える。尚これとは別に毎回の授業の初めに簡単な速読の課題を課す予定。




評価方法: 授業ごとに提出する速読の課題、個人またはグループによる発表、学期末の実力テストの3点から評価する。  

参考文献: Graciela Reyes et al., Ejercicios de pragmtica(2), ARCO/LIBROS, 2005
Graciela Reyes et al., Ejercicios de pragmtica(1), ARCO/LIBROS, 2000

  参考文献の該当ページをコピーしたものをプリントとして配布する。

注意事項: 毎回辞書を持参すること。

授業計画――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 序論
2. dexis「直示」:「これ、それ、あれ」など発言者を基準として位置づけることによって初めて意味を持つ表現が存在する。
3. los actos de habla 「発話行為」:たとえば疑問文は常に情報を求めるために用いられるわけではない。ある文を発することによって私たちはどんな行為を行っているのだろうか。
4. la cortesa lingstica 「ポライトネス」:他人に快く思われるために私たちはコミュニケーションにおいてさまざまな方略を用いる。
5. el lenguaje figurado 「修辞的表現」:比喩、皮肉、繰り返しなどの、表現を効果的にするための手段は日常言語と同じ原則に基いて解釈できる。
6. まとめ