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    英日対照言語学(語彙・意味)
  
IWAMOTO ENOKU 
岩本 遠億
4単位 
  
前期 
91101030

日本語と英語の語彙と意味に関する諸問題を概念意味論を中心に考察する。人が語彙を習得するとはどういうことなのか。意味が分かるとはどいうことなのか。語の意味が内的構造性を持つことは言語研究においては一般的な理解となっているが、その内的構造とはどのような特徴を持つものなのだろうか。また、文の意味は語の意味を集めれば分かると言えるのか。文法と語の意味との関係はどのようになっているのか。このような問いに答えようとするのが概念意味論である。このコースでは、語や文の意味構造ということに焦点を当てながら、概念意味論を学んでいく。なお、他の語彙意味論などにも言及し、幅広い語彙意味論のアプローチについても読んでもらうつもりでいる。このコースでは、まず、語の意味の構成要素について比較的理解しやすい文献から読みはじめ、次第に概念構造とはどのようなものであるのか、語彙や統語構造との対応関係はどのように捉えられるのかといったことに関する講義を行なう。具体的に日本語と英語の語彙と意味関係に関する現象を取り上げ、概念意味論がこれらの現象をいかに説明するのかを考察する。取り上げるトピックは、以下のようなものを含む。自動詞・他動詞の対応、事情構造、複合動詞、空間表現、アスペクト現象など。

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