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    研究演習-12
  認知言語学入門 -ことばとこころ-
TAKAHASHI KIYOKO 
高橋 清子
4単位 
3〜4 
通年 
60500112

本演習は、ことばを通して人間のものの見方や感じ方あるいは言語共同体の文化や価値観(つかみどころがないものだが私たちが常に囚われているもの)を考察することが好きな学生の参加を歓迎する。認知言語学とは、実際の我々の言語運用から人の心の働きを理解しようとする学問である。言語のあり方はそれを運用する我々の身体性や知覚・認知能力、文化や価値観などに動機づけられている。そしてどんな言語表現にも我々の主体的な解釈が反映されている。本演習は、そうした認知言語学の考え方に興味を持ち、その基本的な立場や分析方法を一から学びたいと思っている学生を対象とする。前期はテキストに沿って「構文知識」「文法化」「談話・認知・文化」「言語の発達」などのトピックを扱い、後期は受講生各人がテーマを選び、皆で討論し合う。

評価方法: 出席、授業での参加態度、課題の取り組み方、提出物の内容などを総合評価する。

テキスト名: 開講後、指示する。

注意事項: 昨年度本講義を受講しておらず、今年度初めて受講する学生は、「東南アジア言語概論I, II」を同時に履修しなければならない。
受講希望者が多い場合は、本演習で卒業論文を書く意志を持つ学生の受講を優先する。